こんにちは!けいた(@keitabi1997)です
2月18日〜24日の日程で「スタディツアーSTART」というものに参加したので、今回から3回に分けて「スタディツアーSTART」での体験を記事にしていこうと思います。
スタディツアーSTART
今回、ひょんな事からスタディツアーというのがあると知り、これまで一人や二人で旅行することが多かった僕ですが
観光以上の体験ができる「スタディツアー」に参加するのも面白い経験になるのではないだろうかと思い、今回参加することを決めました。
スタディツアーとは
「スタディツアー」ってなんやねん?と思われた方もいらっしゃると思います。
僕もこのツアーを知るまでは「スタディツアー」という言葉を聞いた事がありませんでしたし、 多くの方にとっても、あまり聞き馴染みのない言葉ではないのでしょうか。
スタディツアーとはその名の通り旅を通して「学ぶ」ことを目的としており、主に途上国でNGOが活動する現場を視察したり、ボランティア活動などを行うものなどがあります。
したがって、単なる観光ではできない経験をしたり、体験を通してより現地の人と深い交流ができたりします。
イメージとしては、観光以上インターン未満の海外旅行という感じと思っていただければ大丈夫です。
スタディツアーSTART
「スタディツアーSTART」は、青年海外協力隊出身のタケダノリヒロさん(@NoReHero)が立ち上げたアフリカノオトという会社が開催するスタディツアーで
農村ホームステイや学校ボランティア、現地在住日本人との勉強会などを通して、ルワンダの歴史と文化とビジネスを学ぶプログラムとなっています。
Study Tour At Rwanda for Tomorrowから”START”となっていますが、
”START”という名前には参加者がツアーを通して自分のやりたかったことを確認したり自分の人生を見つめ直すことで、ツアーが参加者にとって「人生を自分らしく生きていけるきっかけ」になって欲しいというタケダさんの思いも込められているようです。
詳細が気になる方はこちらで確認してください。
ルワンダってどんなところ?
ルワンダと聞いて、皆さんはどのようなイメージを抱きますか?
どんなところかパッとイメージが付いたそこのあなた、相当な教養人ですね。
僕もこのツアーに興味を持つまで「ルワンダ」と聞いても、高校の地理の授業で「ツチ族・フツ族」の話を聞いたことを辛うじて憶えているかな〜ってほどで、その他のことは何も知らないに等しいぐらいでした。
基本情報
ルワンダは、国土が約2.63万キロ平方メートルで四国の約1.5倍。人口1220万人でほぼ赤道直下にあるアフリカの内陸国。
1994年に発生したジェノサイドでは50万〜100万人の人が犠牲になったと言われ、当時ルワンダ全国民の約10%が亡くなったと推測されている。
2000年以降は急速な近代化を果たし、「アフリカの奇跡」と言われている。
また、近年ではICT立国を目指してIT企業の誘致や育成に力を入れており、教育現場では「One Laptop per Child」政策の下でコンピュータを扱った授業なども行われています。
事前学習会
渡航の2週間ほど前に都内某所で事前学習会が開催された。
講師はルワンダで20年以上にわたり研究・活動をされている、ARC事務局長・立教大学助教の小峯茂嗣先生(@shigekomine)。
小峯先生は虐殺前後からルワンダの研究をされている方で、1日かけてみっちりとルワンダの歴史について学びました。
事前学習会の参加レポートをnoteの記事として投稿しているので興味がある方はお読みください。
事前学習会のあとは、参加者みんなでSTARTで行う小学校の授業ボランティアの打ち合わせを行いました。
1日目〜アフリカ上陸〜
日本から乗り継ぎ含めキガリまで約40時間。
飛行機でずっと座りっぱなしでお尻が2つに裂けたんじゃないか?っていうような痛みと戦いながらようやく着いた。(お尻が2つに割れているのはもとからか…?)
それでも、飛行機を降りたち、初めてのルワンダの風の香りを嗅ぐと高揚感でケツの痛さはすぐにどこかへ行った。
その日は、タケダさんからツアー中の注意事項の説明があったあと、タケダさん含めみんなで夕食。
渡航前に事前にルワンダの情報を収集するためにタケダさんのブログやYouTubeを見ていたので、ずっとデバイスの中だけで接していた人に実際に会ってお話をする機会というものが、新鮮な体験でした。
飛行機で割とよく寝ていたし、時差ボケの影響で寝られないことを心配したが、疲れていたこともあって、宿に戻るととすぐに眠れました。
2日目〜本格的な活動スタート〜
宿の朝食はこんな感じ。あとバナナ・スイカ・パッションフルーツ・パイナップルが盛られたお皿を持って来てくれた。
たぶん、この4種類のフルーツは他のレストランでもよく見かけたので、ルワンダで最も一般的な4つのフルーツだろう。
ちなみに、最終日まで朝食のメニューは毎日全く同じであった。
ルワンダ講座
2日目はタケダさんのルワンダ講座から始まった。クイズ形式でルワンダに関する様々な基本知識をレクチャーしてもらった。
レクチャーの中で印象に残ったのがルワンダの国会議員の女性比率の話だ。
事前学習会でもルワンダの女性国会議員の比率は世界一と聞いていたが、それは、ルワンダがジェンダーに関して”先進的な”考えが浸透している訳では無くて、
ジェノサイドのときに男性のほうがより被害にあったために、国会議員になる男性が少なくなったことが影響しているのだとか。
実生活や家庭の中では、ジェンダーロールやジェンダーギャップが根強く残っているそうだ。
事前学習会で、女性国会議員の比率は世界一と聞いて、ルワンダの急速的な近代化に伴って”近代的な”ジェンダーに関する考え方も浸透しているのかなと思っていたがそうではないみたい。
また、ジェノサイドによる影響が社会のなかで、そのような結果をもたらしていると知ると、改めて実際にジェノサイドが起きてそんなに時間が経っていないことが感じさせられます。
キガリ虐殺祈念館見学
ルワンダ講座のあと、キガリ虐殺祈念館を訪れた。
ここでは、虐殺の悲惨さを生々しい写真や証言が展示されている。
写真のルワンダ語の”kwibuka”とは英語で言うところの”Remember”を意味します。
虐殺について思ったことや感じたことを詳しくここに書くと長くなるので近いうちにnoteで別記事として投稿しようと思っている。
なので、キガリ虐殺祈念館についてもう少し知りたい!という方は、もうしばらくお待ち下さい。
STARTALK〜その1〜 WHO 野間口さん
STARTではSTARTALKというプログラムがツアー中何度か設定されている。
STARTALKでは主にルワンダで活躍されている日本人にお話を伺います。
今回のツアーでは三回その機会が設けてられていたのだが、どの方のお話も非常に面白くて見える世界が広がるようなお話であった。
まあ、「アフリカ来て何かやってやろう!」なんて思う人の話なんて、聞く前から面白いことは言うまでもないですよね!
この日のSTARTALKではWHOで働く野間口さんのお話を伺った。
野間口さんは、民間企業やJICAなどさまざなキャリアを歩んでいらっしゃる方で、現在はルワンダ2年目でモニタリング評価を用いてエボラ出血熱などの病気に関する指標を出し、どのように対処するかなどのガイドラインを作成したりして、国に政策的なアドバイスをするというようなお仕事をされているそうです。
途上国で国際機関の職員として働くと聞くと、どうしても現場で支援活動を行う仕事をイメージしがちですが、野間口さんがされているのはどちらかというとオフィスワークが多い職業のようです。
ひとくちに「国際支援」と呼ばれる職業と言っても、その職業の形態は様々である。
また、組織によっても職場の雰囲気が全く異なるらしい。
たとえば、WHOでは特に文書に重点が置かれているようである。
そのため、WHOで働くと、フォントや体裁の整った文書は当然ながら、「“YES”のような直接的な表現を避けつつも相手にYESと思わせる」という外交的な文書を作成する術を身につけることができるそうです。
人生曲線
宿に戻ってから、「人生曲線」というものを用いたワークを行った。
参加者同士の理解を深めるとともに、自分の人生に対して客観的に見つめ直すというもの。
これがなかなか面白かった。
自分の人生を見つめ直す機会なんてなかなかないし、他人と比較することで共通点のようなことも見えてきたりした。
みんなに共通しているのは、人生のなかで上手く行っていないときの経験が、人生の転換点であったり、その後の考え方や生き方に影響を与えていることが多いということ。
「人生で無駄なことはない」なんてよく言われたりしますが、二十数年しか生きていないけれども、振り返ると案外そうかも知れないと感じました。
そのことに気付いただけで、今後辛い境遇に立たされてもちょっとはポジティブな気持ちになれそうです。
という感じではじめの2日間が終了しました。2日目でこの濃密さ!!
次回は3日目〜5日目について書きたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました!